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2010.09.14. Tue
4896017706楽園は何処にもない(ルナノベルズ)
華藤 えれな / 実相寺 紫子
ムービック 2010-09-03

by G-Tools
某大手書店で見た時はなんとなくピンと来なくてスルーしたんだけど買わなくて正解でした。
こんなフェアやってるなんて知らなかったよ~。
某大手書店はフェア参加店じゃなかったのでうっかりお持ち帰りしてたら後で凹むところだったよ…。
Lianhaさん、記事UPしてくださってありがとうございました!

*あらすじ*
「どうだ、殺したい男に犯される気分は?」今すぐ海の藻屑となるか、情人として生きながらえながら復習のチャンスを待つか――。
両親の命を奪ったシチリアマフィアのディオに二者択一を迫られた航一は、いつか男を地獄に送るため、屈辱に耐えてその身を捧げることを選んだ。
胸に所有の証を刻まれ、夜ごとディオに抱かれる航一。
まるでそれが快感であるかのように、憎しみを煽ってくる男に対し、航一は彼の望みどおり復習を計画するが…。
巨大ファミリーの後継者としてディオが背負う孤独で歪な運命を知り――!?
* * *

華藤さんお得意の外国モノ。相変わらず描写がリアルで街中の音や食べ物の匂いまで漂ってきそうでした(笑)。

巨大ファミリーの後継者として育てられたディオは容姿も頭脳も才能も完璧なのに人間的な感情が欠落してる男。裏切りと陰謀は当たり前な世界で育ち双子の弟とは殺し合い周りは味方のふりした敵ばかり。…いやもうなんてゆーか普通の精神じゃやってけない世界よね。
ファミリーの神として君臨することを運命づけられ悪魔のように冷酷と恐れられて常に孤独なんだけどディオにはそれが普通であって逆に普通の幸せというものが理解できない。
なぜなら愛情というものを知らないから。

対して航一は両親の愛情をたっぷり注がれて大切に育てられた一人息子。
母親の誕生日プレゼントをあれこれ考えたり父親の作るピザを食べるのを楽しみにしたり普通の生活を送ることが幸せと感じるごく普通の男です。

そんなささやかな幸せを突然奪われた悲しみと怒りと絶望はディオへの復讐へと向けられる。これが結構痛々しくてね。実際流血もしてるけど頭も心もからっぽの航一が唯一感じるのが憎しみってのが悲しい。

でもその憎しみの視線がディオにとっては心地いいわけで。航一の憎しみは自分にだけ向けられるものでそれは復讐が終わるまで変わらないから。
要は絶対に自分を裏切らないものが欲しかったってことかな。それが憎しみであっても。
その為には嘘もつく。つーかそんな嘘までついて航一の憎しみを独占したかったなんて…その時点でもう惹かれてるってことでは?

航一もディオへの復讐を生きる糧としてたはずなのにその孤独な運命を知ったときから別の感情が湧いてしまう。そのきっかけは双子の弟ビセンテだと思うんだけど…う~ん、なんだか二人をくっつけたのが双子の弟のような気がしてきた。
兄への執着っぷりと何度も死にかけては復活する不死身っぷりは呆れるほどのビセンテ。
ディオより更に歪んでそうだけど…彼のその後も気になる。

この作品、なんとなく「サウダージ」を連想させるな~と思ってたらビセンテの逃げた先がブエノスアイレスとは!
ビセンテ逃亡編とかちょっと期待してしまいます。

そしておまけのペーパーは恋女房に骨抜きなディオと可愛い航一のお話。本編とのギャップが面白いので私もペーパー付きをおススメします。

サウダージ (リンクスロマンス)
サウダージ (リンクスロマンス)
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